もののとけかた(研修会準備) [5年理科]

今年度の配置校での理科支援配置事業の校内研修会は、
5年「もののとけかた」で行なうことになり、
指導要領、授業の進め方、準備物などを先生方と打ち合わせています。


導入として水にものがとけるとどうなるのか?を、
いろいろな物質によって実験しますが、
確実に1時間(45分)で終えるため、あまり多くのものは使用せず、
4種類に絞ることにしました。

    これまで研修会で2校、同様の内容で実施しましたが、     両校とも2時間授業で行なってきました。     1時間で実験を含むとなると、準備等で調整しなければ     あっという間に時間が経ってしまいそう。

また、「とける」という状態を確実なものにするため、
コロイド状態になるものは避け、
これについては、単元終了時、
ゆとり時間が確保できれば、実験をしましょう、ということになりました。


準備するのは、
①食塩
②コーヒーシュガー
③片栗粉
④土
の4種類です。


打ち合わせの中で、6年の先生方からの意見では、
・白砂糖が良いのでは?
・片栗粉は「でんぷん」とした方が良いのでは?
などがあったようですが、
“色がついていても透き通っている” 状態を確認させたいので
やはりコーヒーシュガーで。
そして、「でんぷん」よりも馴染みのある「片栗粉」を使用
することにしました。


研修本時の前に、
導入一時目として、生活体験の中で「とける」について
学習をしておきます。
・水に「とける」
・アイスクリームやバターなどの「とける」
・問題が「とける」


先週は、研修会本番の前に、
使用するものの分量を予備実験にてチェックしました。

予備実験砂糖ほか.jpg予備実験片栗粉.jpg

主に、コーヒーシュガーが溶けるまでの時間や、
片栗粉や土(泥)が沈殿する時間を計測。
当初、水80mlに対して、2gずつを予定しましたが、
片栗粉は、沈殿状態をわかりやすくするため、1gに変更。
コーヒーシュガーは時間もかかるため、粉砕実験も行ないましたが、
溶けにくくても、混ぜ続けた結果:溶ける を実感させることも考慮し、
粒のままで用意することに。



その後、
研修会までに、一度、工程を確認しておきたいとのことで
別のクラスで、予定していた授業を行ないました。

学習活動予定は次の通りです。

1.問題  前時の振り返り(いろいろな「とける」もの)
2.予想  4種類のものが溶けるかどうか?を予想
3.実験  実験し、観察する  ※ワークシート用意
4.結果  「混ぜたとき」「しばらくしてから」の様子をそれぞれ記録
5.考察  実験結果を、それぞれの溶け方を振り返り、
       溶けるもの/溶けないものに分けて、その理由を考える
6.まとめ 水にものが溶けるということはどういう状態なのか?
       水を入れた雨量計に、食塩を数粒落とし、
       長い容器の中での溶け方を教師実験で観察させ、
       次時へつなげる


今回、実際に授業を行なってみて
再度、内容の見直しを検討することになりました。

①土=泥の状態で準備したが、
  乾いた状態の方が良いのではないか?
②土=水に入れた際に、ゴミなどが浮かないほうが良い
③コーヒーシュガーを溶かしている最中、
  「溶けない」と判断してしまう班が続出!
④食塩を「溶けない」と判断する班があった!
⑤最後の教師実験は時間がない!
 それよりも、まとめの時間をしっかりとりたい。




①、②については、後日、
蒸発皿で洗い出し→乾燥させたものを準備してみましたが、

・「土」というより「砂」と呼んでしまいそう

・水に入れた際に、濁りが少なくなってしまいそう
(コーヒーシュガーで色づいた水溶液と比較させたいので
多少なりとも濁りがほしい)

と、どうも私はスッキリしません。



③は、溶かすのに時間がかかるのは承知の上でしたが、
 ~よく混ぜれば「溶ける」を実感させたかった~
「とけない」という結果になるとは・・・意外でした。
 (途中で諦めちゃうんですね・・・)

コーヒーシュガー残り.JPG

授業の中では、先生とともに班を回り、
「でも粒は少なくなってるんじゃない?」とか
「もうちょっと混ぜてみようかな」と、引き継いで溶かして見せたりして
最終的には、全ての班、粒がなくなるまで溶かしましたが・・・


④「なぜ?」と思いましたが、子ども達に聞くと
「粒が残っているから」だといいます。見ると・・・

食塩残り.JPG

溶かしたあと「しばらく置く」の実験を行なうため、
食塩は、水中に気泡が出てきてしまっているのですね。
これを、「食塩のとけ残り」だと思っているわけで・・・



その他、いろいろと課題が残りました。
明日は、再度、もう1クラスで、同様の授業を行ないます。

コーヒーシュガーは、溶ける時間を短縮させるため、1gに分量を減らし、
さらに少しだけ粉砕しておきます。
これにより、食塩も同量の1gに。

土については、現時点では、洗い出しして乾燥させたものを用意していますが、
赤玉か、けと土を別途、準備して、先生にゆだねようと思います。

さて、明日はスムーズな流れで運ぶでしょうか?




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。